進むIT業界からの脱出

Posted on by IT奴隷

IT業界の多重請負構造とは?

IT業界では独自の多重請負という社会構造があり、ユーザ企業(エンド・顧客)が一次請け(システムインテグレータ・SIer)に発注、その後プログラミングなどの実際の実装作業を下請け・孫請け・ひ孫請け…と、何重にも発注し人員を集める事を指します。
これは、開発コストを単純に人月単価(人数×月数×人の単価)で計算するため、より安く使いやすい若年エンジニアや下請けに流れるためです。

多重請負構造から抜けよう!

多重請負構造にはメリットはなく、下流のエンジニアがどんどんメンタルを崩していく、エンジニアがモノ扱いされる、スキルが育たない、といったデメリットが主に挙げられます。
この多重請負構造の枠からなんとか脱出する方法はないのでしょうか。

元請けや自社開発サービスの会社を目指す

自社サービスの開発・運用をしている企業への転職、およびユーザ企業・元請企業への転職が挙げられます。
それ相応のスキルが必要になりますが、責任が増える代わりに給与・待遇は大きく変わる場合が多いです。また、福利厚生としてベンダー試験などの受験費用を負担してくれる企業もあります。
また、スタートアップ企業にジョインし、新規にサービス開発を行うのもこれに含まれます。それまでの会社員でのやり方を捨てる事にはなりますが、スタートアップ企業はそれはそれで楽しみがたくさんあります。

既存のキャリアを活かして異業種にも目を向ける

今やコンピュータは至る所で活躍しており、プログラマ1つとっても異業種(ユーザー企業)でも引っ張りだこです。これは、業務を発注する際に妥当性の検証などで有識者が社内に必要なため、例えば法務担当やBCP担当を専任で設置するようなものです。
また、それまでの技術スキルを元に営業やセールスエンジニアといったポジションも悪くありません。
もちろん異業種転職は一筋縄ではいきませんので、知り合いを辿って縁故採用といった方法も検討されると良いでしょう。また、クラウドソーシングといったシステムも充実してきており、業種によっては空いている時間で1からチャレンジしてみる事も容易になってきました。

おわりに

いずれも、自社であったり顧客を大事にし、技術だけではなく様々の視点から見つめる事が大事です。また、30代後半になってくるとだんだん老後について考え始めます。その時、果たして今の多重請負の中で幸せになれるのか、という事は一度考えてみると良いかもしれません。